油揚げが爆ぜる音

ゆるふわノンフィクションの暴力

ウロオボエ・ザ・ロブスター・フロム・キツネ

◇記憶頼り◇このpostは #ウロオボエザロブスター のとうこう用であり、ブロゴ主のあたまがおかしくなったわけでも、ラッコやシーライフの保護について考えはじめたわけでもない。いいね?◇集中力◇

 

◆◆◆◆◆◆

 

 ブンブンブーン。ブブンブンブーン……。電子ベース音が響く。「マグロシマッテ」と厳しいミンチョ体で書かれた貼り紙の貼られたシャッターの奥で、ヘルジッテ・クランのグレーターヤクザ、アザワがチャカ・ガンを手に叫ぶ。
「吐けテメッコラーッ!」
「アイエエエ……」
 廃セントウの煮えたぎったマグマめいた浴槽の前で、4人のレッサーヤクザが座っている。アザワはその中の1人の口に銃口を突っ込むと、そのまま発射した。BLAM!「アバーッ!」浴槽にレッサーヤクザが1人落ち、茹で上がる!
「裏切ったのは誰だコラーッ!」
アイエエエ! ヤルキ=サンです!」
 耐えきれずにレッサーヤクザが叫ぶ。
「ヤルキテメッコラーッ! 誰に依頼されたんだコラーッ!」
 湯船から顔を出したヤルキが息も絶え絶えに叫ぶ。「アイエエエ……!! それは、ヨロシサ」
 ショウジ戸から2枚のスリケンが投擲され、ヤルキの目に突き刺さる!「アバーッ!」
「ドーモ、ロブスターです」
「テメーの差し金かコラーッ!」
 ショウジ戸が開いて現れたニンジャに、アザワは臆することなくドス・ダガーを手に飛びかかった。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 ロブスターに内蔵されたバイオハサミに身体を持ち上げられ、アザワは浴槽に落ちる!

 (大変なことになったわね……)
 屋根裏で捕縛されていたナンシーは、身をよじりながら脱出しようともがく。その度に縄が豊満なバストを強調した。

「Wasshoi!」
 ショウジ戸から2枚のスリケンが投擲され、ロブスターの目に突き刺さる!「グワーッ!」
 窓が割れ、ガラスとともに赤黒の死神がエントリー!
「ドーモ、ロブスター=サン。ニンジャスレイヤーです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ロブスターです」ロブスターはオジギをしながら焦りだす。「バカな……何故ここにニンジャスレイヤーが……」
「イヤーッ!」オジギの直後、ニンジャスレイヤーは2枚のスリケンを投擲!「グワーッ!」ロブスターの目に突き刺さる!ワザマエ!
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはロブスターのワン・インチ距離まで接近し、殺人的チョップを見舞う!「グワーッ!」両目がエビめいて突出!ロブスターは煮えたぎった熱湯に落下し、ハサミが真っ赤に茹で上がる!「サヨナラ!」爆発四散!

 ニンジャスレイヤーはナンシーを助け出すと、自らが割った窓から脱出する。KABOOM!アザワの仕掛けた爆弾によって廃セントウが爆発!

「助けてくれてありがとう、ニンジャスレイヤー=サン。それで、アンチウイルスの情報はまだ……」
 ナンシーが言い終わらないうちに、ニンジャスレイヤーは影めいて見えなくなっていた。