油揚げが爆ぜる音

ゆるふわノンフィクションの暴力

【忍殺TRPG】ウォーキング・グローリー・ロード【簡易リプレイ】

◆忍殺な◇これは2019年1月2日におこなわれたニンジャスレイヤー公式の簡単なTRPGをもとにしたリプライです。◆サイコロ頼り◇

ニンジャ名:ヒートウォーク
【カラテ】:5
ニューロン】:6
【ワザマエ】:5
【ジツ】:1
【体力】:5
【精神力】:6
【脚力】:3
装備など:カタナ


カトン・ジツ
戦闘用バイオサイバネ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 重金属酸性雨が降り注ぐツチノコ・ストリート。雑居ビル内に存在するデスシャドウ・ヤクザクランの事務所に、人影は疎らだ。ヒートウォークはPVCレインコートを脱ぎ捨て、事務所データセンター前に辿り着く。彼が踏んだ水溜まりは蒸発し、しとどに濡れたアスファルトを乾燥させた。

 

 玄関前では、一体のクローンヤクザが厳重に警備をしている。標準的なチャカ・ガンではなく、ショットガン装備である。敵は相当儲けているようだ。ヒートウォークはほくそ笑む。

ヒートウォークはアンブッシュめいてスリケンを投擲!「イヤーッ!」「ナンオ……アバーッ!」五発中三発がクローンヤクザの額に突き刺さる。ブルズアイ!酸化して赤く染まる血を流すクローンヤクザを笑いながら跨ぎ、ヒートウォークは悠然と事務所のドアに近づく。

 

 ヒートウォークはドアノブを回し、鍵が掛かっていることを確認する。繋がっている物理錠前を鍵師めいたワザマエで破ると、ドアはすんなりと開いた。初仕事にしては上出来だ。己の才能の賜物だろう。ヒートウォークはモータル自体のろくでもない自己を省み、ニンジャ憑依後に気付いた恐るべき才能の数々と輝かしい未来を想う。

 

 侵入した部屋にはUNIXが並んでいる。ヒートウォークはそこから目的の端末を探すが……「スッゾオラー!」ドス・ダガーを構えたクローンヤクザが突進!テッポダマめいたヤバレカバレの作戦だ!

 ヒートウォークは装備していたカタナを引き抜き、「甘い……イヤーッ!」「グワーッ!」クローンヤクザの手首を切断せしめる!「イヤーッ!」怯むクローンヤクザにカトンを込めた連撃のケリ・キック!「アバーッ!」焼死したクローンヤクザの胸に焼印めいた足跡!ナムアミダブツ!

 

「ハァーッ……やはりクローンヤクザ程度、俺のカラテの糧にもならないなァ」燃え始めるヤクザスーツから財布を抜き取り、万札を一枚拝領すると、ヒートウォークは仕事を再開する。並んでいるUNIXをハッキングし、コケシマートの未公開株を奪い取る。簡単なクエストだ。彼は事前のイメージトレーニング通りに物理キーボードをタイプし、目的のデータを発見した。

 ヒートウォークは逡巡する。現在の彼はニンジャソウルが憑依したばかりのソウカイヤ末端ニンジャであり、上層部からは他のサンシタと同様に扱われている。プライドの高い彼にとって、それは屈辱的な仕打ちだった。自分の実力があれば、欠員の出たシックスゲイツの後釜に据えられることも将来的には造作もないはずなのだ。この状況からのし上がるためには、期待以上の働きをすればいい!

 

 とっさの方針転換にも関わらず、ヤクザクランの銀行口座はすぐに見つかった。ZBRによる集中力のブーストなど必要ない。ヒートウォークはニューロンを加速させながら、高速二本指タイプを繰り返す。ブーブーブーブー!UNIXは警告音を放ち、毒矢を発射!「グワーッ!」不意を突かれたヒートウォークの胸に突き刺さる!

「ナメやがって、俺はニンジャだぞ……」体の痺れになんとか耐えながら、ヒートウォークは悪態を吐いた。この程度の麻痺毒は、イメージの中の自分なら平気なのだ。彼は震える手をなんとか動かしながら、ハッキングを再開しようとした。その時である!

 騒ぎを聞きつけたか、表通りでネオサイタマ市警武装パトカーのサイレンが響く。ニンジャ憑依前のモータルとしての本能か、ヒートウォークは体を硬直させた。ここが潮時のようだ。彼は再挑戦を誓い、ふらつく足をただ動かしてアジトへ逃げ帰った。

 

◆創◆

ニンジャ名鑑#001

【ヒートウォーク】

カトン・ジツによって脚部から高熱を放つニンジャ。ニュービーでありながら尊大な性格で、自信過剰な面が目立つ。アスファルトに焼印を刻むほどの火力で繰り出されるケリ・キックは驚異。

◆作◆

車いすの大学生だけど土下座させてください

https://t.co/UUB5wIQIOt

 

神戸新聞のこの記事がまぁまぁバズってるらしい。Twitterの反応とか見てても、「応援してます、頑張ってください!」っていう励ましやら「健常者でさえ将来は不安だから〜」っていう言葉やら「当事者として、その不安はいつか解消されるよ〜」っていう熱いメッセージやら、色々ありました。

 

インタビューされた側からひとつ言いたい言葉があります。

 

ほんっとうに申し訳ない!!!

 

確かに将来への不安はあるしコンプレックスも消えたわけじゃない。でも、それは僕の心の中では些事でしかないです。普段はもっとのほほんと生きてる。最近はハイローと忍殺にハマって人生が楽しすぎる。あとラブデスターとキン肉マンな。

 

その言葉は、僕より深刻に悩んでる人にかけてほしいです。僕みたいな刹那主義能天気クソ野郎にかけるのは勿体なすぎて、逆に萎縮してます。

 

あと、僕自身は障害個性論を否定してるわけでも出生前検診を推奨してるわけでもないからな!?

自分の障害をコンプレックスとは感じていても、僕自身は全く不幸じゃないです。環境に恵まれてることも自覚してるわ!!!

恋愛に関してはまぁ仕方ないかな、とは思うけど、理解してくれる相手さえいれば普通に告白するんで〜! 居ればな!!!

自分を構成する要素の一つとして脳性麻痺があるっていう認識なんで、キツイことは文句言うし役得は精一杯享受します。そういうものです。

 

これからも24hTVアンチは崩さないし、誰かを感動させるためではなく自分の欲望を満たすために生き汚く生きていきます!!!自分の可能性を不当に下げてくる輩には容赦しねぇからな!!!

 

あと三田市内に大学は一校しかないんで……仮名の意味なく身内に即バレして無意味なざわつきが起きたんで……もうちょいフェイク混ぜて欲しかったっすね……

 

最後に一言、最近の一番の悩みは投稿した小説のPV数が伸びないことと深爪です。

 

おあとがよろしいようで。

 

FGOというソシャゲの話をするとしよう

 Fate/Grand Orderというソシャゲを、一年前の今日に始めた。これまでそれなりにスマホゲーに触れてきたが、1年を通して能動的に続けられたのは、恐らくこれが初めてだ。

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シナリオの話をするとしよう

 FGOというゲームには、明確に一区切りできる終わりがある。つまり、目的を定めやすいのだ。

 パズドラやモンストなどの僕がプレイしてきた既存ソシャゲと比較すると、FGOの「ストーリークリア」という大きな目標があるのは、明確なプラスだ。僕自身かなり飽きっぽい性質で、一つのソシャゲに入れ込むのはせいぜい半年だ。あとは機械的にログインするかガチャを引くかだけで、やがて虚無の暗黒に飲まれてしまう。(パズドラは曲芸士引いた嬉しさで未だに消せてない)

 あと、シナリオのボリュームが半端ない。序盤はあっさりで本編は六・七章とか言われがちだが、最初はオルレアンの大ボリュームにワクワクした。Fate未履修の素人が、型月Wikiで得た付け焼き刃の知識とTwitterタイムラインの集合知を頼りに体験していく未体験の物語は、めちゃくちゃ楽しかった。多分三章あたりで泣いてた。

 

 僕が苦手な物語の要素として、『劇場版限定のパラレル設定キャラ』がある。せっかく出てきたキャラクターも、本編の時間軸に登場することはない。ライダー映画に出てくるオリジナルライダーみたいな概念がそこまで好きではなかった。

 メルトリリスを引いてからプレイするCCCイベントや、宮本武蔵を引いてからプレイする英霊剣豪七番勝負は、ラストのカタルシスが半端ない。彼らの語られた物語は終わっても、召還し共に戦うことで別の物語が生まれる。そういうのがすごく好きなのだ。(今年の水着イベは、それまでやってた新宿とかアガルタの鯖が普通にカルデアに居て、なんか感動してしまった)

 

戦闘・育成の話をするとしよう

 戦闘に関しては、難しくないが難しい。操作はシンプルだし、フレンドの強い星5がいればある程度はなんとかなるレベルの難易度だ。ただ、ゲームシステムに(特に数値面)マスクデータが多く、所持しているサーヴァントが人によって違いすぎる(手に入りやすい低レアのプレゼン記事が流行る理由でもある)ため、僕は一年経っても最適な戦法を模索している。

 育成は、素材のフリークエストでの排出率がキツすぎるという不満点があるぐらいだ。周回前提のレベルアップやスキルレベルアップはもちろんキツいが、常にレベルMAXじゃないとダメな場面がそもそも少ない。ストーリーの進捗に合わせてゆっくり上げていけばいいし、スキルマやレベルマにすることが愛とは限らないと思う(いちばん重要)。そういう強迫観念でゲームやるの、つまんないよ。

 僕自身は性能厨とマイオナ厨をハイブリッドしてしまったクリーチャーだから、性能が自分好みでキャラ性に愛着湧いたやつを重点的に育成している。そもそも強敵には石コンテという奥の手があるので、気に入ったやつがいちばん輝ける戦い方を考えるのが、このゲームのメインだと思うのだ。推しが一番強い必要は無い。

 

ガチャの話をするとしよう

 無課金兵から言わせてもらえば、FGOのガチャは渋くていい。星5はかなり運が良くないと出ないくらいがちょうどいいのだ。(もちろん天井は必要だよ)

 そもそも、僕がガチャを引く理由が「こいつと一緒に戦えれば楽しいだろうな〜」というものだ。絶対引かねばならないなんて思ってないし、無課金だから爆死しても損はしていない。そう考えると、FGOのガチャは他と比べると10連ガチャがかなり軽いのだ。(どうせ出ないから軽い気持ちで回せる)

 

結論

 僕自身、ガチャを引くために石を貯めるより、クリア出来ない部分はさっさと石を割ってシナリオを読みたいタイプだ。(CCCのために7章の大半で石割ったけど、リターンがあの良質なシナリオとそれなりの素材、BBちゃんだからまったく後悔してない)

この一年間、無料で良質なシナリオのRPGが遊べたという点で、FGOは最高のゲームだと思う。

全部朝が寒いのが悪い

 真冬の早朝は地獄だ。身を刺す寒さをライフジャケットのような防寒着で防ぎ、肌を隠せるだけ隠したとしても、寒い。毒沼を渡ってスリップダメージを受け続けるようなもので、朝からHPバーは黄色だ。

 通勤・通学のラッシュアワーを少し過ぎ、自分以外に10人も乗っていないだろう路線バスに乗る。僕の通学は、そのようなルーティンワークの積み重ねで出来ていた。

 大学の向かい側に高校があるので、七時台のバスには制服を着た高校生もいる。彼らは参考書片手に、同じ車両に乗り合わせたサラリーマンと同じような物憂げな顔をしていた。誰だって朝はキツい。布団からの誘惑を跳ね除けるだけでHPの半分を消費しかねないような寒さなのが悪いのだ。

 ブザーが鳴り、ブレーキが掛かる。バスはスピードを落とし、乗客のほとんどを吐き出すバス停に停まる。

 僕はスロープの用意をしてもらっている間にスマートフォンをスリープさせ、順番を待った。いつも最初に乗り、最後に降りる。その方が周りもスムーズなのだ。

 運転手さんにお礼を言い、バスを降りるそこから大学までは5分ほど歩く必要があった。寒さに身を竦めながらふと足元を見ると、乗降口に見慣れないものが落ちている。いや、厳密に言えば、何回かはお世話になったものだ。

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 誰だHPの4分の1削ったの。

 

 気持ちはわかる。誰だって朝はキツい。クリアアサヒが家で冷えてることに嫉妬するレベルで寒いのだ。お前は外で冷えてろ!!

 だとしても、今のHPは既に黄色バーだ。音系の技をくらえば即瀕死になるレベルでギリギリの状態だ。まだ始業時間でもないのに瀕死って……

 

 みがわりは頼りになる技だ。だが、使いどころに注意する必要がある。オボンのみでの疲労回復を忘れずにしないといけない、そう確信した寒い朝だった。

ウロオボエ・ザ・ロブスター・フロム・キツネ

◇記憶頼り◇このpostは #ウロオボエザロブスター のとうこう用であり、ブロゴ主のあたまがおかしくなったわけでも、ラッコやシーライフの保護について考えはじめたわけでもない。いいね?◇集中力◇

 

◆◆◆◆◆◆

 

 ブンブンブーン。ブブンブンブーン……。電子ベース音が響く。「マグロシマッテ」と厳しいミンチョ体で書かれた貼り紙の貼られたシャッターの奥で、ヘルジッテ・クランのグレーターヤクザ、アザワがチャカ・ガンを手に叫ぶ。
「吐けテメッコラーッ!」
「アイエエエ……」
 廃セントウの煮えたぎったマグマめいた浴槽の前で、4人のレッサーヤクザが座っている。アザワはその中の1人の口に銃口を突っ込むと、そのまま発射した。BLAM!「アバーッ!」浴槽にレッサーヤクザが1人落ち、茹で上がる!
「裏切ったのは誰だコラーッ!」
アイエエエ! ヤルキ=サンです!」
 耐えきれずにレッサーヤクザが叫ぶ。
「ヤルキテメッコラーッ! 誰に依頼されたんだコラーッ!」
 湯船から顔を出したヤルキが息も絶え絶えに叫ぶ。「アイエエエ……!! それは、ヨロシサ」
 ショウジ戸から2枚のスリケンが投擲され、ヤルキの目に突き刺さる!「アバーッ!」
「ドーモ、ロブスターです」
「テメーの差し金かコラーッ!」
 ショウジ戸が開いて現れたニンジャに、アザワは臆することなくドス・ダガーを手に飛びかかった。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 ロブスターに内蔵されたバイオハサミに身体を持ち上げられ、アザワは浴槽に落ちる!

 (大変なことになったわね……)
 屋根裏で捕縛されていたナンシーは、身をよじりながら脱出しようともがく。その度に縄が豊満なバストを強調した。

「Wasshoi!」
 ショウジ戸から2枚のスリケンが投擲され、ロブスターの目に突き刺さる!「グワーッ!」
 窓が割れ、ガラスとともに赤黒の死神がエントリー!
「ドーモ、ロブスター=サン。ニンジャスレイヤーです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ロブスターです」ロブスターはオジギをしながら焦りだす。「バカな……何故ここにニンジャスレイヤーが……」
「イヤーッ!」オジギの直後、ニンジャスレイヤーは2枚のスリケンを投擲!「グワーッ!」ロブスターの目に突き刺さる!ワザマエ!
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはロブスターのワン・インチ距離まで接近し、殺人的チョップを見舞う!「グワーッ!」両目がエビめいて突出!ロブスターは煮えたぎった熱湯に落下し、ハサミが真っ赤に茹で上がる!「サヨナラ!」爆発四散!

 ニンジャスレイヤーはナンシーを助け出すと、自らが割った窓から脱出する。KABOOM!アザワの仕掛けた爆弾によって廃セントウが爆発!

「助けてくれてありがとう、ニンジャスレイヤー=サン。それで、アンチウイルスの情報はまだ……」
 ナンシーが言い終わらないうちに、ニンジャスレイヤーは影めいて見えなくなっていた。

或いはびっくり箱のように-ポルノグラフィティ『BUTTERFLY EFFECT』感想

10月25日に発売されたポルノのNEWアルバムがヤバい。普段はCDレンタルかダウンロードで済ます僕が、発売日に円盤を衝動買いしてしまった。

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総評としては、いろんな意味でポルノっぽくないなぁ、と思った。

前作『RHINOCEROS』がハイカロリーでアップテンポな曲やラテン調の曲が多い『表ポルノ』だとすると、このアルバムは『裏ポルノ』。キャッチーなシングル5曲で門戸を広く取り、中は中毒性の高い曲を詰めた蟻地獄。ポルノの魅力である『曲のレパートリーの多さ』をフルに活かしたびっくり箱のようなアルバムだった。これ好き嫌い分かれるだろうなー!!

というわけで、全曲感想です。

 

1.THE DAY

開幕から殺しにかかってくる。

ご存知ヒロアカのOP曲。タイアップ元関連のワードをなるべく使わずに、作品の雰囲気や主人公の心情を歌詞に残せる晴一先生の技術力が光る。

Cメロ〜ラスサビ間の「荒々しいキーボード〜無音〜ギターソロ」が好きすぎて狂う。

 
2.Working men blues

ゴリゴリのロックに乗せた労働讃歌

好きだよ? 好きだけど、初聴時の「長渕剛っぽいなぁ」っていう印象が未だに抜けない、そんな曲。これをリード曲に持ってきたか……

たぶん働いてる人が聴くとすごい刺さると思う。星球と一緒にどうぞ。

 

3.君の愛読書がケルアックだった件

THE・爽やかポップ。音全体がキラキラしてる。

しまなみTVで初めてタイトル見た時の「正気か?」感を見事に覆してくれました。晴一先生、それキラキラ映画というよりラノベ……

ケルアック、読んでみようかなぁ。

 

4.I believe

スケールのデカいバラード。昭仁さん、最近バラード書くの多くないですか?

夜の湖畔に揺蕩う一艘の舟みたいな、子守唄みたいな、そんな曲。たぶん子どもに書いたメッセージなんだろうな……。

 

5.LiAR

ポルノ的なラテンサウンドを追求したらこうなった、って感じの曲。ジョバイロ意識したっぽいよね。

「赤い血」「金の花粉」「白い仮面」みたいな強い色彩の歌詞が鮮やか。

 

6.Fade away

最近少なかった昭仁さん作のダークな曲。情報社会とか炎上を皮肉ったってCDTVで言ってた。

「不感症の街」っていうキラーワードがヤバい。なぜこれをシングルで出さなかった。

 

7.クリスマスのHide&Seek

『Hard Days, Holy Night』以来、二曲目のクリスマス・ソング。ふわふわした感覚とわずかな寂しさが混ざった爽やかポップでした。

曲の雰囲気がロマエゴの頃っぽいのはなんなんだろうな……? すごい好きです。

 

8.MICROWAVE

とんでもない飛び道具が来たで……!

このアルバム屈指のダークホースにしてキラーチューン。都会的でダンサブルな曲調にサイケデリックでリズミカルなアレンジを加えるとこうなるんだなぁ、っていう今までのポルノになかった曲。アレンジの妙が光る。

この曲で一本小説書けるくらい歌詞のイメージ喚起力が高いんだけど、歌詞そのものは英詞と短い単語を多用したリズミカルな感じ。

「凍えたピザ」「乾いたハム」「涙」「古い記憶」「純情のようなもの」これだけで暗くて狭いキッチンに立つ独り身の男がイメージできるのは強い。絶対こいつはTV付けっぱなしにしてソファで寝てる。

 

9.夜間飛行

歌詞で殺しに来た。峠道を走る夜のドライブデートをイメージしてしまう、そんな曲。

女性目線の曲だけど二人称が「君」なんで一瞬百合かと思った。年下の相手だけど彼氏の方がイニシアチブ取ってるんだろうなぁ……

「私好みじゃないパフューム」の晴一節がたまらない。

 

10.真っ白な灰になるまで、燃やしつくせ

タイトルが文。

歌詞を詰め込めるだけ詰め込んだハイテンポ・ロック。ポルノ史上最速にして最難。カラオケで歌わせる気ないし本人もなるべく歌いたくなさそう。

 

11.170828-29

国際情勢とかミサイル問題を皮肉ったポップロック

しまなみTVとかカフェイレでミサイル問題についての歌詞って聞いた時から、『敵はどこだ?』とか『twilight,トワイライト』みたいなヘビーな感じかと思ったら全然違った。ピースピース。

どちらかと言うと『やがて哀しきロックンロール』みたいな曲調で、かなり好きな感じ。このアルバムのヘビロテ候補。ピースピース。

 

12.Montage

オシャレ。サビの抜けるような「モンタージュ……」が超好き。

キング&クイーンに話題かっさらわれたけどかなり好き。もうちょい歌番組で披露してほしかった。

 

13.スパイス

カントリー調の落ち着く曲。

『約束の朝』とか『曖昧なひとたち』とかの日常系の曲で、昼下がりに紅茶片手に聴きたい感じ。

「チョコミント」って語感がすごいハマってる。

 

14.キング&クイーン

メジャートーンの爽やか応援ソング。

ちょっと歌詞ストレート過ぎません?多分あえてだと思うけど。

それでもすごい耳に残るくらいポップなのが憎い。

 

初回限定盤には台湾ライブの音源CDと、そのドキュメンタリー付きDVDが入ってる。お得。

 

『HiGH&LOW 2 END OF SKY』が最高だった話

公開から1ヶ月経った作品の感想書くのもどうかと思ったんですけど、あまりにエネルギーが強過ぎて書かざるを得なかったんだよ!!!

脳内の琥珀さんに「今更ブログを書くのは間違ってる。でも感想を書きたいという気持ちは間違ってない」って言われながら書いてる土曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

僕がハイローという映画にぶん殴られて一年経ち、金曜ロードショーがアクション部分をカットしたRED RAINっぽい何かを放送してから1ヶ月経ちます(嫌な事件だったね)

そんな中で公開されたハイローの新作、『END OF SKY』(以下EOS)がヤバすぎたんだよ……レイトショーで映画観終わって30分程「最高……」としか言えなくなる映画だった……多分体感時間5時間くらいあった……

あまりにも最高すぎたので、感想とも考察ともつかない雑多な文章を書き散らします!!

※ある程度ネタバレしてます

 

全体としての感想は、「飽きさせるシーンが無かった」!! THE MOVIEの粗削りで無骨なエンタメ感は洗練され、RED RAINのウェットな感じもほとんど無い、初見にも優しいお祭りアクションになってました。

序盤・中盤・終盤に最高のアクションシーンをぶち込み、山王連合会の分裂やエンドロールの衝撃シーンで次回作『FINAL MISSION』への布石を敷く。絶対に続編が観たくなる映画としてなら一万点!! もちろん単独のアクション映画としても最高でした。

クスッときたシーンとしては、パトカーでの西郷の座り方(お前コンテナ街でも同じ座り方してなかった?)とか、源会長の顔芸・『笑ってはいけない』みたいな部下を起こしてからのキレ芸とか……(高嶋兄ハマリ役だった)

中盤のUSB争奪カーアクションは邦画最高峰と言っても過言じゃなかった……縦回転して爆発するバイクと車……素手の喧嘩で吹っ飛ぶ車のドア……一回轢かれてから車止めで次来るバイク回避してる九十九さんはヤベェなって思いました(かなり人外感ある)

源治は完全にホラー映画の敵役だった!!立体駐車場(ドラマ版の2話でも使われてたね)から突き落とされてもノータイムで復活とか絶望感凄かったし、殴られても手を使わずに起き上がるから逆再生かな?ってなりました(ダンスのテクニックっぽかった)。黒塗りの高級車のルーフにスパイダーマン座りして追いかけてくるシーンとか洋画で観た!!ってなったし、車ごと川に突き落とされたけど生きてるっぽい描写されてたね……

終盤の黒白堂駅での戦いも凄かった……!!人間の限界を超えたヤバいアクションを全員軽々とやるから脳がバグる……佐野岳の身体能力が浮かない世界って何なんですかね……

 

今回登場した新キャラとして、二大ヴィランジェシーと蘭丸のインパクトは強かった!

蘭丸はEOSのテーマである一線を越えた男なんですよ。日向オルタでありロッキーオルタでもある存在。金と暴力しか信用してない残虐な狂犬であり、首絞めやガラス破片刺しを躊躇なくやる悪のカリスマ。

演じている中村蒼さんのイメージが『無痛』のイバラ(スキンヘッドの清掃員)で超怖かった……。あと本人の滑舌がかなりふわふわだったから子供っぽいイメージを抱いてしまって、他人の痛みがわからないアダルトチルドレンみたいなキャラだなーって思いました。

ジェシーは強キャラとして100点だった!!

一人一枚コイン持たされて「どんな手を使ってでも5枚集めてこい」って蘭丸に言われたおとの10枚ジャラーーですよ!!!雇われたDOUBTの仕事をバイト感覚にしか思ってないところも最高!!!(飄々としたキャラ大好き)その上でMIGHTY WARRIORSと仲良すぎだろ……って感じもいい……最高……

コブラと寝技からのプロレス合戦とか逆立ち受け身からの体勢立て直しとかさらっと凄いことやってるんだよな……

 

既存キャラのキャラ立ちも超進化してましたね!(達磨サーフィンとか鬼邪高騎馬戦アタックとか)

やっぱりSWORD大集結のシーンはアツいし、SWORD協定のおかげで集まったことに説得力があったのが良かった……キャラが着実に成長してる……

MIGHTYのクラブシーン観てて気づいたんですけど、彼らの立ち位置って山王の分裂に対するアンサーっぽい気がする。劉との関係とか「一緒にいるだけが仲間じゃねぇ」メソッドじゃないですか!?

SWORDのわちゃわちゃが永遠に続けばいいと思ったんだけど、作品のテーマ的にそうはいかないだろうな……

 

とりあえずこの感想だけでは3割も内容伝わってないと思うので、初見でアクションが観たい人はYouTubeを観てくれ!!

「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」Action Special Trailer - YouTube

【初心者必見!!】『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』ストーリー&キャラクター映像 - YouTube

「 HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」特報映像 - YouTube